株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)の100%子会社である株式会社AI Shift(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:米山結人、以下AI Shift)は、企業専用のAIエージェント構築プラットフォーム「AI Worker」を提供し、さらにOracle Autonomous Databaseと連携したことをお知らせいたします。
■背景
近年、生成AI技術の進化により企業の業務効率化の可能性が大きく広がっており、なかでも、ユーザーが指示した業務を自律的に実行する「AIエージェント」に注目が集まっています。
一方、多くの企業が業務におけるAIエージェントの本格活用を目指すなか、様々な課題に直面しています。具体的には、自社特有の業務要件やシステム環境への適応に加え、増大する業務ニーズに対して従来の企業システムでは都度の開発やカスタマイズが必要となります。このため管理コストが増加するだけでなく、構築プロセスにおける専門知識の不足や適切なデータの管理・統合といった技術的な課題が、AIエージェント導入の大きな障壁となっています。
◾︎企業専用のAIエージェント構築プラットフォーム「AI Worker」
このような背景のもと、AI Shiftは企業の業務に合わせて自律型およびワークフロー型のAIエージェントを構築・検証・運用できる統合プラットフォーム「AI Worker」を提供いたします。
業務特性に合わせた2種類のAIエージェント
AI Workerでは、企業の多様な業務ニーズに対応するため、業務の特性に合わせて、2種類のAIエージェントを提供しています。
①ワークフロー型
事前に設計した業務フローに沿って動作をするAIエージェント。確実性が重視される顧客対応などに最適で、動作が予測しやすく管理がしやすいのが特長です。
②自律型
指示した業務目標に向けて、AIが自ら最適な実行プランを考えて行動するAIエージェント。例えば「競合他社と比較して」といった指示だけで、公開情報から競合製品の特長や価格、レビューを収集し、自社製品との比較分析まで自動で行います。構築が簡単で、ユーザーのフィードバックを学習しながら柔軟に改善できることが大きな特徴で、AI WorkerではAIの判断過程を確認しながら対話できるため、安心して業務を任せられます。
3つの特長
① 直感的なインターフェースでAIエージェントを構築
必要な機能を組み合わせるだけで、誰でも簡単にAIエージェントを構築できるインターフェースを実装しています。企業側のプログラミング知識がなくても、構築・チューニングが可能です。活用していく中で、AIエージェントの挙動を柔軟に拡張できるため、あらゆるユースケースに対応できます。また、構築したシステムは、AI Worker上で運用できるだけでなく、APIとして外部展開することも可能です。
② あらゆるAIエージェントを1つのプラットフォームで管理
営業支援、マーケティング分析、顧客対応など様々なAIエージェントを1つのプラットフォームで効率的に管理・運用できます。また、AIエージェントの利用率や業務削減率などの効果測定もダッシュボードを通して行うことができ、継続的な改善に役立てられます。
③戦略から運用まで、AIエージェント活用を成功に導く一気通貫での支援体制
プラットフォームの提供だけでなく、AIエージェント化していく業務の検討・分析、活用戦略の策定、AIエージェントの構築・検証、定着促進をするためのリスキリング講座の提供、運用改善など、企業ニーズに合わせて提供いたします。これにより、企業の業務フローやシステムに応じた最適なAIエージェント活用を実現します。
※AI Workerの詳細はこちら:https://www.aiworker.jp/product
Oracle Autonomous Databaseと連携
企業データを安全に活用した高度なAIエージェントを実現
AI Shiftは、データベース技術のグローバルリーダーである日本オラクルと協働し、「AI Worker」にOracle Autonomous Databaseを連携いたしました。本サービスは、Oracle Autonomous Databaseと連携し、企業の重要データを安全かつ効率的に活用できる先進的な基盤を確立しました。
企業データを活用したAIエージェントの構築には、データの品質と管理が成功の鍵を握ります。Oracle Autonomous Databaseが連携された「AI Worker」は、Oracle Autonomous Databaseの高度なセキュリティ機能により、機密データを安全に処理できるほか、企業のセキュリティポリシーに対応した環境を提供します。これにより、データの準備から分析、活用までをシームレスに実行できます。さらに、企業の基幹システムとして豊富な実績を持つOracle Databaseとの連携が容易であり、ビジネスの中核データをスムーズに活用できます。また、Oracle Autonomous Databaseの高度な機能により、非構造データの処理や他システムとの統合も柔軟に対応可能です。これらを組み合わせることで、企業固有の課題に対応した統合ソリューションを実現し、生産性の大幅な向上に貢献します。また、Oracle Autonomous Databaseが提供する「Autonomous Database Select AI」により、自然言語による直感的なデータ検索・分析が可能となり、簡単にデータを活用できます。さらに、AIによりデータベースのチューニングやパフォーマンスを最適化し、運用負荷の軽減とコスト削減を実現します。
今後
AI Shiftは今後も、「AI Worker」を通して企業の生産性向上に貢献するとともに、人とAIが協働する社会の実現に向け尽力してまいります。
日本オラクル株式会社 専務執行役員 クラウド事業統括 竹爪 慎治
Oracle Autonomous Databaseと連携した「AI Worker」は、企業がAIエージェントを活用して業務プロセスを効率化し、データ資産を最大限に活用するための強力な基盤を提供します。
『Oracle Autonomous Database』の高度なセキュリティと自律運用機能により、安全かつ柔軟なAI環境を実現し、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速します。
AI Shiftとの協業を通じて、企業がAIの力を最大限に引き出せるよう、より多くの組織の変革を支援していきます。
株式会社AI Shift 代表取締役社長 米山 結人
Oracle Autonomous Databaseとの連携により、企業のデータ活用における新たな可能性を切り拓くことができました。日本オラクルとの協業を通じて、企業の貴重なデータ資産を最大限に活かしながら、生産性向上に貢献するAIエージェントプラットフォームを提供できることを大変嬉しく思います。私たちAI Shiftは、自律型AIエージェントの普及を加速させ、人とAIの新たな協働の未来を創造してまいります。
株式会社サイバーエージェント 常務執行役員 内藤貴仁
Oracle Autonomous Databaseと連携した「AI Worker」は、サイバーエージェントの研究開発組織「AI Lab」をはじめとするグループ全体で培う生成AI技術力と日本オラクル様の高度なデータ技術を融合させた革新的なソリューションです。本連携を通じて、企業のAIエージェント活用をサポートするとともに、AIとの協働による新たな価値創造に貢献してまいりますので、今後の展開にぜひご期待ください。
株式会社AI Shift
2019年の設立当初よりコールセンター領域における業務のAI化支援を推進。2022年頃の生成AIの登場とともに、リスキリング講座や生成AIコンサルティングの提供など、企業向け生成AI導入支援を行う。さらに、サイバーエージェントの独自大規模言語モデルの開発知見やノウハウを活かし、AIエージェントプラットフォーム「AI Worker」を開発。
株式会社AI Shift:https://www.ai-shift.co.jp
AI Shift及びAI Workerは株式会社AI Shiftの登録商標です。
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。